stay home応援企画 7月「スメタナ」公開 2

スメタナによる連作交響詩「わが祖国」の物語。
公開2回目の今回は同人誌の後半に収録している楽曲コラム篇です。

スメタナ16-17
スメタナ18-19

有名曲「モルダウ」を含むこの作品は、美しい川の流れと自然の描写をしただけではありませんでした。
21世紀の私たちには少しわかりにくいかもしれませんが、当時のチェコが置かれた複雑な政治的な背景をもつ愛国的な作品でもあるのです。

「プラハの春」と呼ばれる毎年のイベントでは必ずスメタナの連作交響詩「わが祖国」全曲が演奏され、開幕します。
オーストリア・ハンガリー帝国からの支配、共産勢力による国家統制を経て、ようやく民主国家チェコが独立しえたのは1993年のことです。
このような長き独立までの道のりの側には民主化を求める運動「プラハの春」と、その精神を支えてきたのがほかならぬスメタナの連作交響詩「わが祖国」なのです。

前回は連作交響詩の4曲を紹介いたしましたので、今回は残りの2曲を紹介いたします。
この2曲は前の4曲から数年後に発表されました。
あきらかに別の内容、別のテーマで創作されていることが判ります。
それは、さらに時代をさかのぼる中世期のチェコに起きた事件がテーマになっています(15世紀チェコの宗教改革といわれる宗教家フスとフス教徒の弾圧)。
そのため前半の4曲よりもいっそう政治的な色合いが濃い内容となっています。
もちろん、楽曲の素晴らしさは変わりません。
前回に続き、イジー・ビエロフラーヴェク指揮によるチェコの若い世代によるオーケストラの熱い演奏です。

第5曲 交響詩「ターボル」
https://www.youtube.com/watch?v=AQHtaZLK4Ts

第6曲 交響詩「ブラニーク」
https://www.youtube.com/watch?v=0_OxpV1jlhg&list=RD0_OxpV1jlhg&index=1

作曲家創作漫画同人誌「スメタナ」の公開、最後に歌曲として日本で作詞編曲された「モルダウの流れ」。
合唱は世界的に活動するチェコのイトロ少女合唱団による日本公演から。
https://www.youtube.com/watch?v=esNs3X7x1S8