作曲家創作漫画同人誌 シューベルト/交響曲第7番ロ短調「未完成」 (2013年初版) を公開、前回から続き。
既に巨匠として君臨する大作曲家ベートーヴェン。
そんなベートーヴェンを尊敬する青年作曲家シューベルトは、ベートーヴェンが9番目の新しい交響曲を初演すると聞き、ホールへ向かいます。
会場はウィーンのケルントナートーア劇場。1824年5月7日。
シューベルトはこの時、27歳。




(次回に続く)
※ベートーヴェン作曲交響曲第9番ニ短調「合唱付き」、 通称「第九」
ドイツ・フランクフルト放送交響楽団による素晴らしい公演の模様。
初演当時を意識して、合唱団メンバーを大勢に広げず(40人くらいであったといわれています)、オーケストラも初演当時の古い響きに近づけるためなのか、ホルンやトランペットなどの金管楽器は古楽器を使用しています。
https://www.youtube.com/watch?v=gT91esZK90I
・ベートーヴェンはこの時、54歳。死の3年前で、難聴や体調不良などでとても指揮をできるような状態ではありませんでしたが、指揮者役のサポートを得て、決死の覚悟でこの日の演奏会に臨んでいます。
・マンガP12「雷鳴!!」の箇所は、上記演奏記録の第1楽章 1:04 です。
曲が始まって、すぐに訪れる衝撃を表現しました。
・マンガP13 「爆発」 ・・・第1楽章(冒頭~14:38まで)全体をイメージしています。熱い感情の噴出がドラマティックに展開されます。
・マンガP13 「嘲り」 ・・・第2楽章(14:15~26:35)全体をイメージしています。躍動感のあるリズムが印象的です。ティンパニがソロ楽器のように活躍するところもユニークです。
・マンガP13 「祈り」 ・・・第3楽章(27:30~40:25)全体をイメージしています。抒情的で、深い感情がゆったりしたテンポの中で表現されます。天上の響き、とも言われる美しい楽章です。
・マンガP16 ・・・クライマックスのフィナーレ第4楽章(41:00~最後まで)をイメージしています。
43:50 あたりから有名な「歓喜の歌」の旋律が静に始まります。
47:35 あたりから、バリトン歌手(男声の低い声)による有名な第一声「オー、フロイデ!(おお、友よ!)」が発せられます。まさしく歴史的な瞬間です。
それまではオーケストラによる交響曲(俗世界の音楽)に歌・合唱(教会の音楽)が、いっしょになることはタブーとされ、長く避けられてきました。
しかし、ベートーヴェンはこの瞬間に長きタブーを打ち破ったことになります。
まさにココが、この曲「第九」の凄いところなのです。
・マンガP16 「それはまったく新しく、力強い響き!!」 ・・・54:18あたりからの展開をイメージしています。「第九」で最も有名な箇所です。合唱とオーケストラがいっしょになって、高らかに「歓喜の歌(シラー作の詩)」を歌い上げます。感動的です。
さて、これほど完成度が高く、劇的で、素晴らしい交響曲を聴いてしまったシューベルトは?(次回に続く)
既に巨匠として君臨する大作曲家ベートーヴェン。
そんなベートーヴェンを尊敬する青年作曲家シューベルトは、ベートーヴェンが9番目の新しい交響曲を初演すると聞き、ホールへ向かいます。
会場はウィーンのケルントナートーア劇場。1824年5月7日。
シューベルトはこの時、27歳。




(次回に続く)
※ベートーヴェン作曲交響曲第9番ニ短調「合唱付き」、 通称「第九」
ドイツ・フランクフルト放送交響楽団による素晴らしい公演の模様。
初演当時を意識して、合唱団メンバーを大勢に広げず(40人くらいであったといわれています)、オーケストラも初演当時の古い響きに近づけるためなのか、ホルンやトランペットなどの金管楽器は古楽器を使用しています。
https://www.youtube.com/watch?v=gT91esZK90I
・ベートーヴェンはこの時、54歳。死の3年前で、難聴や体調不良などでとても指揮をできるような状態ではありませんでしたが、指揮者役のサポートを得て、決死の覚悟でこの日の演奏会に臨んでいます。
・マンガP12「雷鳴!!」の箇所は、上記演奏記録の第1楽章 1:04 です。
曲が始まって、すぐに訪れる衝撃を表現しました。
・マンガP13 「爆発」 ・・・第1楽章(冒頭~14:38まで)全体をイメージしています。熱い感情の噴出がドラマティックに展開されます。
・マンガP13 「嘲り」 ・・・第2楽章(14:15~26:35)全体をイメージしています。躍動感のあるリズムが印象的です。ティンパニがソロ楽器のように活躍するところもユニークです。
・マンガP13 「祈り」 ・・・第3楽章(27:30~40:25)全体をイメージしています。抒情的で、深い感情がゆったりしたテンポの中で表現されます。天上の響き、とも言われる美しい楽章です。
・マンガP16 ・・・クライマックスのフィナーレ第4楽章(41:00~最後まで)をイメージしています。
43:50 あたりから有名な「歓喜の歌」の旋律が静に始まります。
47:35 あたりから、バリトン歌手(男声の低い声)による有名な第一声「オー、フロイデ!(おお、友よ!)」が発せられます。まさしく歴史的な瞬間です。
それまではオーケストラによる交響曲(俗世界の音楽)に歌・合唱(教会の音楽)が、いっしょになることはタブーとされ、長く避けられてきました。
しかし、ベートーヴェンはこの瞬間に長きタブーを打ち破ったことになります。
まさにココが、この曲「第九」の凄いところなのです。
・マンガP16 「それはまったく新しく、力強い響き!!」 ・・・54:18あたりからの展開をイメージしています。「第九」で最も有名な箇所です。合唱とオーケストラがいっしょになって、高らかに「歓喜の歌(シラー作の詩)」を歌い上げます。感動的です。
さて、これほど完成度が高く、劇的で、素晴らしい交響曲を聴いてしまったシューベルトは?(次回に続く)