

留守keyの作曲家創作漫画同人誌「ラフマニノフ/交響曲第2番ホ短調」公開は、今回の曲目の解説・コラムページで終わりです。
この同人誌作品は2010年2月14日の初版で、留守keyの作品第1号でもあります。
はじめて取り組んだこの作品を初参加となったCOMITIAの会場で机に並べた時の記憶はいまでも鮮明に残っています。
幸いにも思っていたより多くのみなさまの手に取っていただき、手応えを感じました。
その後も多くの方々に読んでいただき、版を重ねていますが、イベントでは持ち込んだ分必ず完売になります。
今見直せば描き直したいところなどもありますが、その時の感触を残しておきたい気持ちもあり、忘れることのできない作品です。
ラフマニノフ特集の最後に、「ラフマニノフといえばやはりこの曲!」という極めつけの名曲をご紹介して終えることにいたします。
留守keyの作品とともに、ラフマニノフが残した素晴らしい音楽の数々も人生の友として愛していただければ、こんなに嬉しいことはありません。
・ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番ハ短調(全3楽章)
一度は耳にしたことがある曲なのではないでしょうか?全編まさに「ロシア」の音楽。
重厚なハーモニー、抒情的な美しメロディ、心を震わせる郷愁・・・
いつ、何度聴いても感動してしまいます。
留守keyイチオシのバルト海を囲む国々の国境を越えて集まった若い世代のオーケストラとピアニストによる素晴らしい演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=0CW6cxApOBg
・ラフマニノフ/ヴォカリーズ
女声(ソプラノ)のための作品集から、歌詞をもたず母音だけで歌われる「歌曲」です。
今にも崩れそうな、ギリギリの境界を漂う旋律は一度聴いたら忘れることができないほどの儚い美しさ。
まさにラフマニノフの真骨頂です。
https://www.youtube.com/watch?v=unccfxB0JNw
・ラフマニノフ/前奏曲嬰ハ短調作品3-2「鐘」
https://www.youtube.com/watch?v=SCm9O2KNEX4
・ラフマニノフ/前奏曲ト短調作品23-5
https://www.youtube.com/watch?v=4QB7ugJnHgs
・ラフマニノフ/「楽興の時(全5曲)」作品16
https://www.youtube.com/watch?v=l57f0mT9vd4
なんと言ってもラフマニノフの最大の魅力はピアノ独奏曲です。
フィギュアスケートでもおなじみの有名曲からおススメまで、どれを聴いても間違いのない3曲です。
「楽興の時」は全5曲からなる曲集で少し長い時間がかかりますが、どの曲も独立してラフマニノフの特徴が生かされており、かつ全5曲を聴き通すことで一つの作品となっている傑作です。
時間があるときに、ゆったりとした気分でぜひ一度お聴きください。