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作曲家創作漫画を描くサークル「留守key」のブログ。

stay home応援企画 9月「リムスキー=コルサコフ」 1

stay home応援企画 9月「リムスキー=コルサコフ」公開 1

新型コロナウィルス感染症の拡大にともなうstay home応援企画。
9月の1作目は「リムスキー=コルサコフ」です。

作曲家創作漫画同人誌のラフマニノフに続く第2作として、2010年8月に初版を発表いたしました。
テーマ楽曲は、交響組曲「シェエラザード」です。

この同人誌作品の初売りは同人イベントではなく、オーケストラ公演の会場販売でした。
演奏曲目に合わせた小冊子や解説プログラムの執筆・制作と同時に、コンサートサポートの一環として作曲家創作漫画を発表するというトライアル企画でした。

ご好評をいただき、その後は同人誌イベントでも発表しています。
第2版となりましたが、現在は在庫なく品切れ状態の作品でもあります。

交響組曲「シェエラザード」は、ロシア五人組の若手ホープとして加わっていた天才リムスキー=コルサコフの魔術的なオーケストレーションを楽しめる傑作。
イスラームのおとぎ話「千夜一夜物語り」をベースにエキゾチックな魅力あふれる作品の世界観を、五人組の面々と絡ませながら描きました。


※画像はマスターのオリジナル画像から起こしました。トンボ付きですがご了承ください。
※また、許可のない転載や複製はお控えください。著作権は留守keyが保持しています。
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次回へ続く

先ずは楽曲を。
ウラディーミル・フェドセーエフ指揮チャイコフスキー記念オーケストラ(旧称:モスクワ放送交響楽団)による新しい演奏記録から。
壮麗で美しいロシア音楽の魅力をじかに感じさせてくれます。

リムスキー=コルサコフ/交響組曲「シェエラザード」
https://www.youtube.com/watch?v=ewEVVTd7xRA

8/16 みちのくCOMITIA6に参加いたします(委託)

みちのくCOMITIA 6 (8/16)に参加します!

開催日 2020年8月16日(日)
開場=ビックパレットふくしま(郡山駅よりバス)
開催時間 13:00~16:00(いつもと違います)
留守keyのサークルスペース=81/82


残念ながら、今回はコロナ禍のもと会場に行くことができませんが、作品を並べていただきご自由に購入できるシステムだと伺っています。
見本誌コナーへ持ち込んだ全作品のサンプルを提供いたします。
手に取っていただき、じっくりと読んでいただければ嬉しいです。

イベント開催が厳しい状況の中、できうる最大限の工夫でイベント継続をされます主催者様に無限の賛辞を!
応えるべく、留守keyからは新刊を含む精鋭の作曲家創作漫画冊子軍を送り込みました!

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stay home応援企画 8月「ボロディン」公開 3


stay home応援企画 8月「ボロディン」公開 3

作曲家創作漫画同人誌 ボロディン/交響詩「中央アジアの草原にて」
前回からの続き、楽曲コラム篇。

ボロディン22-23

ボロディン24-25

ボロディン26-27

マンガ篇のタイトル「ソユーズ」はロシア連邦の有人飛行船から付けられた。
ロシア語Союз(ソユーズ)には、団結、同盟、連合などの意味がある。
ソユーズ
wikipedia より

バイコヌール宇宙基地は中央アジアのカザフスタンにある。
バイコヌール
wikipedia より

ボロディンによる交響詩「中央アジアの草原にて」は、アレクサンドル二世の即位25周年を記念して作曲された。
AlexII

化学者ボロディンによる発見「ボロディン反応(ハンスディーカー反応)」については、こちらをご参照ください。
https://wpedia.goo.ne.jp/wiki/%E3%83%9C%E3%83%AD%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E5%8F%8D%E5%BF%9C


最後にボロディンが作曲したその他の曲を紹介して終わります。

歌劇「イーゴリ公」より
序曲
https://www.youtube.com/watch?v=SCz2dNf_-PQ

だったん人(ポロベッツ人)の踊り
https://www.youtube.com/watch?v=CqmS6DzF4uc

同歌劇からの場面
https://www.youtube.com/watch?v=t8C8frqCKKg

ボロディンが取り組んだ唯一の歌劇「イーゴリ公」は結局完成させることができませんでしたが、後に遺志を継いだグラズノフらの補筆で完成されました。
とりわけ豊かで美しい序曲はほぼグラズノフの筆によるものと言われていますが、ボロディンによる世界観を見事に描いています。

交響曲第2番ロ短調
https://www.youtube.com/watch?v=FmUsL6biVro

歌劇「イーゴリ公」のエッセンスを注いだとされる交響曲第2番は「最もロシアらしい」作品ともいわれています。
勇壮な第1楽章、土の生活の匂いが豊かに漂い心に染み入る第3楽章、まさしく王族の饗宴とも称されたフィナーレ第4楽章まで、どこを聴いてもボロディンの素晴らしい音楽に満ち溢れています。