留守key@blog

作曲家創作漫画を描くサークル「留守key」のブログ。

留守key主催コンサート、御礼

本日は、留守key主催コンサート、スラーヴァ!ロシア音楽コンサートVol.2「ロシアバレエ音楽の名曲」に、お越しいただきましてありがとうごいました。おかげさまで満員のお客様に恵まれ、多くのお客様よりご好評をいただきました。心よりお礼申し上げます。
これからもロシア音楽の名曲を聴く機会をつくってまいります。
どうか、末永くよろしくお願い申し上げます。

J.GARDEN 御礼

本日は、J.GARDENにて留守keyのスペースへ足運びいただき、ありがとうございました。おかげさまで、多くの皆様に新刊「チャイコフスキー/バレエ音楽『白鳥の湖』」はじめ、もちこみましたたくさんの作曲家創作漫画を手に取っていただきました。
次回のJ.GARDENにも参加できますよう準備をいたします。
よろしくお願いします。

ロシアバレエ音楽の名曲 「プロコフィエフ」

10/21開催「スラーヴァ!ロシア音楽コンサート」Vol.2 ロシアバレエ音楽の名曲
その内容を少しお知らせ④

プロコフィエフ  Сергей Сергеевич Прокофьев (1891~1953)

ロシアのバレエ音楽をモダン・バレエへと一気に変えたストラビンスキーの影響は強く、その後に続くバレエ音楽の作曲家にとっては良くも悪くも無視することはできなくなりました。
折しも1917年のロシア革命により帝政ロシアからソビエト連邦へと政治の面で大きな変革がありました。
この時代の急流は、バレエに限らず絵画や文学などべての芸術と文化を貴族層富裕層から市民層へと解放される契機となりました。
新国家の建設という一大転換期を迎え、あらたな国家の主人公となるそれまで抑え込まれていた表現者たちがあらゆる手段を使って新しい文化の創造に猛進します。
その流れはモダニズムともロシア・アバンギャルドとも呼ばれ、表現は次第に先鋭的となり実験的な要素もはらんできます。

この時代に育った作曲家がプロコフィエフです。天才的ともいわれた音楽の才能と力溢れる演奏テクニックで、時代の先端を飾る過激な作品を次々と発表していきます。
しかし、ロシア革命を機に亡命を果たし祖国を離れることになりました。
そして、ストラビンスキーによる革新的な音楽で時代の寵児となったディアギレフと接点を持ち、パリでバレエ音楽を発表します。
バレエリュス(ロシアバレエ団)による「鋼鉄の歩み」と題されたバレエ音楽は時代の流れに乗ってさらに先鋭化していきました。

しかし、18年近くの海外生活を経て祖国へ復帰することを決意します。
ソ連国内でも行き過ぎた芸術のモダニズムは鎮火しており、代わって国家主体による文化政策が芸術の流れをリードするようになっていました。
とくに「社会主義リアリズム」と題する表現者に向けられた指針は、すべての芸術家にとって大きな踏み絵として立ちはだかることになります。

プロコフィエフは、表現者にとって難しい時代にありながら、題材をあえて古典的な作品に求め、その音楽も平明で誰にでも親しめるようなものへと変化していきました。
その流れの中で「ロメオとジュリエット」「シンデレラ」「石の花」といった名作が生まれていきます。

今回のコンサートでは、「シンデレラ」を取り上げます。
誰でもよく知っている物語の通り、惨めな生活を余儀なくされていたシンデレラに魔法の精が現れ、お城の舞踏会へ参加できるようにドレスとガラスの靴を用意し、カボチャの馬車でお城へと向かいます。
お城では華やかな舞踏会が開かれていました。そのシーンを表現した「第2幕のワルツ」を選曲いたしました。


※留守key(あお)によるイラストは、数奇な時代の流れに翻弄されながらも作曲活動を続けた強い意志が感じられるプロコフィエフをイメージして描きました。

プロコフィエフ